無駄無駄日記


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万事快調のお姉さんについて
岡崎京子の漫画で一番好きな作品は、untitledに収録されている『万事快調』である。
これは、三人姉弟(姉、妹、弟)と認知症(であろう)の祖父との生活を三人の姉弟のそれぞれの視点で描かれた作品になっている。
私的にずっとこの作品について考えていた事の答えが、さっき思いついたので、ここにつぶやいておこうという所存である。
何を考えていたかというと、最終話でゆきこ(長女)はなぜ最後シーンの電話に絶句したのか?ということだ。
第1話で、ゆきこは見合い相手と結婚を前提としない関係を続けていたが、その見合い相手が他の女性と結婚することになる。
ゆきこはその結婚式に招待されていたが、結局は行かなかった。

この行かなかったということが、鍵ではないだろうか?つまり、彼女はそこで自己完結をしてしまったのだ。そもそも、この関係は本気ではないという暗黙の了解が最初にあった。だからこそ、自分と見合い相手との関係が彼女の一人の中で綺麗に終われるのである。
最終話最後のシーンの電話は見合い相手からのものである。
自分の中で終わってしまった物語が、見合い相手(すなわち他人)によって再開されてしまう。すなわち自分自身だけの物語ではないと、ゆきこは気がついた。
それが、あのシーンの絶句の意味だと思う。




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